2014年6月15日日曜日

『七つの黒い夢』

『七つの黒い夢』
乙一・恩田陸・北村薫・誉田哲也・西澤保彦・桜坂洋・岩井志麻子
2007.1.15 9刷(新潮文庫)

※読了日 2009/02/21

七つの黒い夢 (新潮文庫)七つの黒い夢 (新潮文庫)
乙一 恩田 陸 北村 薫 誉田 哲也 西澤 保彦 桜坂 洋 岩井 志麻子

新潮社 2006-02-28
売り上げランキング : 172602

Amazonで詳しく見る by G-Tools


ダークファンタジー

7人の作家によるアンソロジー。
背表紙には「静かな恐怖を湛えた」、「ダークファンタジー」とうたってあります。

日常にある違和感や、ささやかながらもどこか不可思議な事象。そんなものが重なって、いつしか奇妙な事態に巻き込まれていく。そんな内容ですかね。


「夢」は個人的にいまだに関心冷めやらぬテーマです。
タイトルに惹かれて本作を手にとった次第です。





乙一「この子の絵は未完成」

気になりました。
<絵>や<美術>なんてテーマはいつもとらわれてばかりですね~。
今回はそれにあわせ、「未完成」という表現が気になりました。母親から息子をみての表現です。

息子を心配する面と、自分(たち)が変な目で見られたら困るという世間体。
愛情のもつ言い切れない……なんていうか煩わしさと思いやりと。なんだかままならない感情が自分のなかに残りました。



恩田陸の「赤い毬」

好きです。
不思議な話。でも怖くはありませんでした。転がってゆく鮮やかな赤い毬……毬に導かれる縁。あたまにイメージがわき、創作意欲を掻き立てられました。



Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...